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2013.07.27

「事実」を疑え。

 今日は、京都の霊明神社で講演会があったので行ってきました。

「坂本龍馬」の誕生、という本を書かれた、TBSプロデューサーの知野文哉さんの講演で、「船中八策」の成立過程についてです。

 私たちは、「ノンフィクション」と「小説」は分けて考えています。

 ですが、「ノンフィクション」が本当にノンフィクションか、と言われれば「そうなんでしょ?」って疑いもしないことが多いです。

 ですが、「ノンフィクション」といえど、人間の書いたもの。

 何を取り、何を捨てるか、そしてどう綴るかはそのひと次第です。

 古い史料だから。近しいひとの言葉だから。

 それは必ずしも「真実」とは言えません。

「船中八策」は坂本龍馬の作ったものだと、今ではほぼ「事実」となっています。

 ですが、それが本当に「事実」なのか。

 あなたがその手に取った「資料」を書いたひとの向こう側は。

 私は、霊山護国神社の絵馬に龍馬さんの言葉として書かれている「人間というものはいかなる場合でも好きな道、得手の道を捨ててはならんもんじゃ」という言葉を「龍馬さんの言葉」と思っていました。

 実際は「竜馬がゆく」からの言葉なのですが。

 権威のものであれば、疑いもせずに飲み込んでしまう。

「汗血千里の駒」に書いてあるから、これは「事実」だ。

 そんなことは絶対にないのです。

……要約すればそんなことです。

 知野さんの本、読みたくなってしまったので早速買いました!

 届いて読んだらまたレポします!

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